読了本

幽霊男 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

幽霊男 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

<金田一耕助ファイル10>。これはまた、今まで読んできたなかでも格別に退廃的というか猟奇的というか。これでもかと都会の退廃を描いている。ヌードモデルとストリッパーたちを恐怖に陥れた謎の男、佐川幽霊男(と書いてゆれお、と読む)……。警察の目をかいくぐり、次々と女たちに毒々しい装いをほどこしては殺していく幽霊男の次の標的は、そして真の狙いは? けっこうグロテスクで途中ちょっと気持ち悪くなってしまった。終盤のほうは横溝さんほとんどヤケになってたんじゃ、と思わなくもない。

読了本・コミックス

カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)

カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)

ついに単行本化。結構好きで、アフタ本誌でも真っ先にではないが必ず読んでた。小さいコマにちまちま描いてあるのを眼を凝らして読むのがすごく楽しかったんだが……コミックスは拡大されてて読みやすいけど、なんかワクワク感(いや、お得感?)も減ったような。もっとページの隅々までぎっしりつまっていて欲しかったよ。1ページに4コマ1本なんて、余白がありすぎてカラスヤ読んでる気がしないよ! 何度読んでも笑えるネタはいくつもあるし、パラパラまんがは動きが意外で面白かったんだけどね。

Stayネクスト夏休みカッパと (フラワーコミックス)

Stayネクスト夏休みカッパと (フラワーコミックス)

表題作のカッパ探しは前にも読んだことがあるような? と思ったらシリーズ1巻に収録されてる話の続きらしい。STAYシリーズはスピンオフというかダルマ落としみたいな感じでキャラが入れ替わるから混乱してしまう。いちばん好きな「双子座の女」が復活するといいのにな。「四月にはレンゲ畑」は今はなきAmie誌に掲載されたもの。懐かしい……。あとがきを読んで今までよくわからなかったSTAYシリーズの背景がなんとなく分かるような気がした。映像化するならリカは栗山千明かねえ、なんて思ってたらホントに映画化するんだな。

南日本新聞:漫画家・西さんの「STAY」 指宿舞台に映画化
http://373news.com/2000picup/2006/06/picup_20060624_8.htm